趣味の日記

TRPGの話やWixossの話などをします。

サンプルシナリオで遊ぼう!

 この記事は 卓すきー(非公式) Advent Calendar 2023 のために執筆されました。詳細はこちらのページをご覧ください。

adventar.org

 

 みなさまはじめまして。卓すきではピンクのペンギン,ほかの場所ではペンギンのぬいぐるみをアイコンとして使用しております,かなたと申します。
どうぞよろしくお願いいたします。

 

この記事のまとめ

・サンプルシナリオはいいぞ!

・みんなもやろう!

・ペンギンもやりたいから回してくれ!

 

悪霊の家を燃やしてはいけない

 日本のTRPG,とりわけCoCは,同人文化が盛んです。
毎日のように新しいシナリオが公開され,それをみなさんが楽しんでおります。

そんな中,みなさんに質問です。

 あなたは悪霊の家を遊んだことがありますか?

 気になって,アンケートを取ってみたんですよ。その結果がこちらです。

悪霊の家を遊んだ割合

23/60。つまり,3割の人は遊んだことがないんですよね。卓すきってわりといろいろな遊び方をしている方がいらっしゃると思うので,これでも多いほうだと思うんですよ。
公式サーバーだったらさらに減るんじゃないかなって予想します。

これって悪いことじゃなくて,同人文化が盛んなことって非常にいいことだと思うんですよ。ってかすごいことだと思うんですよ。そもそもシナリオがない! ってシステムもたくさんありますからね。

ちなみに,初心者に最初にやるなら? っていうアンケートもやりました。
結果はこんな感じでした。

初心者におすすめのシナリオは?

 これは余談なんですけど,毒入りスープって実は初心者向けじゃないって作者の方が言ってるんですよね。詳しくはネタバレになるので言えませんが,なぜそのような場所にいるのか,という背景まできちんと説明できるものらしいです。まあ,なかなか複雑ですよね。

 

 でも,公式シナリオも楽しいよ! サンプルシナリオもいいよ,ってお話です。

 

サンプルシナリオ

 サンプルシナリオとは,って定義を考えるといろいろ大変かと思いますが,今回は「ルールブックに記載されている,最初にプレイすることを想定されているシナリオ」としましょう。公式シナリオって呼ばれているもにもたくさんあるんですけど,今回はそれに焦点に当てようと思います。

 サンプルシナリオの数はシステムによって異なります。CoCの6版だと4つ,7版だと2つですね。ダブルクロスは1つ+2つですし,ゆうやけこやけは4つあります。ほかのシステムだと別のプレイセットになっていることもあってD&Dはそれですね。パラノイア[リブーテッド]はサンプルシナリオがキャンペーンシナリオになっていますね。

 いずれにせよ,どんなシステムでも,サンプルシナリオは基本存在すると思います。

 

サンプルシナリオのメリット

1. デザイナーがどのような遊び方をしてほしいのかがわかる。

なんだかんだで一番の理由はこれです。
どんなゲームでも,「まずこうやって遊んでほしい」っていうのがあります。それが一番わかりやすいのがサンプルシナリオだと思うんですよね。つまりは王道のシナリオです。
巷では,なんでもCoCでやってしまうなど,学級会の話題に事欠かないことがたくさんありますが,その議論をするうえで,王道を知っていることって重要だと思うんですよ。そのうえで,邪道や,新たな王道を楽しむのは,ポジティブになるんじゃないかなと思います。

2. GMをしやすい

サンプルシナリオって初心者向けといわれますが,何の初心者向けかって実はGM初心者向けだと思うんですよ。
そのシステムがはじめてリリースされるとして,最初に触れるのはサンプルシナリオで,そのGMは初GMであることがほとんどなんですよ。
ということは,初心者GM向けに丁寧に書かれていることが多いです。そのため,最初にGMなにがいい? って言われたら私はだいたいサンプルシナリオ進めます。
でも,悪霊の家はともかく,サンプルシナリオって経験者みなさんやられているんじゃないかって……?

3. (一部を除いて)複数回遊ぶことが肯定しやすい

さすがに秘匿のあるインセインとかシノビガミはあれですけど(でも,インセイン見る限り,ちゃーんとネタバレしなきゃいける気もする),サンプルシナリオは何度も遊べることがけっこうあります。
展開が読めるということは,なんならPLがGMをサポートできるということにつながります。そういうところも含めて,経験者と一緒にサンプルシナリオで遊ぶ……っていうのはおすすめの遊び方だと私は思っています。

4. シナリオの参考にしやすい

サンプルシナリオってデザイナーが遊んでほしい形で書かれているんですよね。
と,いうことはですよ,それと似たようなシナリオ設計にすれば,それは王道のシナリオになるわけです。
つまり,遊ぶためのサンプルであるということは,作るためのサンプルでもあるわけです。
それに加えて,書式,どのような形でシナリオを書けばいいのかも,サンプルは非常に参考になります。
サンプルシナリオと同じ書き方で書けば,サンプルシナリオを回したことのあるGMは読みやすいわけです。
読みにくいから,で回されないシナリオも多い中,これは強みだと思います。

 

5. ルルブがあればシナリオが読める

シナリオってどういうように書かれていて,GMがどうやって回したかって気になりますよね? それが,無料でわかるんですよ。すごくないですか? なんなら,初GMやってみようも無料でできるんです。すごくないですか?

 

さいごに

卓すきっていいところで,いろいろなシステムに触れられる素晴らしいところだと思うのですよ。
なので経験者さん,サンプルシナリオで募集をかけましょう! 初心者さん! サンプルシナリオに参加しましょう! それは,あなたのTRPGライフをより豊かにすると思います(ペンギンも遊びたいです!)。
それでは,良きTRPGライフを!

 

Curiosity Diva のカードについて考える

 

ご無沙汰しております。彼方です。
最近D&DとMtGにお熱です。冒険は楽しい! 背景ストーリーは楽しい!

本題にはいりましょう
Curiosity Diva の発売も間近,カードも発表されていきました。
その中で,自分の気になるカードをピックアップして考察していきます。例によってレイをメインで組んでいるので青ばかりだと思います


VJ.WOLF 3rdVerse-ALT

シンプルな強さがありますね。ルリグ効果で盤面を飛ばせるのが強いのはレイで実証されていますし,フェアな強さがあると思います。
カードジョッキーそのままで,緑(キュウセン,オサギツネ)と赤(ランスロットなど)で安定した3面要求,白でリソース獲得,パンチラインで+αの要求と,けっこうな強さがあると思います。問題は周りがアンフェアっぽい,ってことなんですけど。
ゲーム1の使い道はこれくらいしか思い浮かびませんが,強いんですかね? 正直強くないと思います。
https://www.takaratomy.co.jp/products/wixoss/img/card/WXDi/WXDi-P04-077.jpg


M.G.D.

ルリグアタックで悪さをするのはいい加減にせい,と行ってるピースです。
実質3リソ吐くわけですから,止める価値があるのはノーリミット,カードジョッキーくらいでしょう。diagram相手にもまあ悪くはないでしょうか。そのあたりがトップメタに入れば採用する人は出てくるでしょうけど,そうでない限りは自分の動きをするピースをいれるかゼノ・クラスタでいいと思います。


宇宙軸

組むならジェスカイカラーなんですかね? エナ絞り,から軸が少し離れてコンセプトが難しくなっている気がします。
好きな人が面白そうなものを組んでくれるかもしれません。作れって言われたら考える。


羅原 CZ

最初スルーしてましたが,ジルコニウム関係なく強いわこいつ。
相手の手札を強制的に入れ替える効果,しかもランダムハンデスです。運が良ければサーバントを吹き飛ばせたり,次のターンのキーカードを捨てさせることができます。ノートルダムいればすごいことになりますが,そこまで入るデッキはもうあまりないかなあ。
現状,青のL1バーストなしで強いシグニといえばヘケトですが,それを双璧を成すカードだと思います。自分の動きを強くしたい場合ヘケト,相手の動きを弱くしたい場合こっちですかね。レイはアシストでドローできないのでヘケトになると思いますが,みこみこはジルコニウムもいるしこれ入れていいと思いますね。


羅石 アウイナイト

正直惜しい。青3種類いる盤面って基本強くないのよ。じゃあレイは,って話ですが,レイは2ターン目にはランスロットがいるんですよね。もちろん3ターン目以降で使える可能性はありますが,ならブルーノでいいんですよね。5枚目以降のイカ扱いしてもいいんですけど,現状だと枠がないかな,というイメージです。
キーセレ,オールスターのほうが使えそうですが,宝石というのが足を引っ張りそうですし,多色環境なので難しいですかね?


紅将 ナベノツナ

こっちは頭おかしい。なんでレベル2で簡単にランデスしてくるの。しかも,赤はローメイルにランスロットいるのよ。盤面焼いてエナ焼けるのよ。赤ルリグが相手の場合は,エナは慎重に扱う必要がでてきそうです。


翠天姫 ガイア

良くも悪くも「オールスターで強そう」な印象なんですよね。ディーセレでレベル3にエナチャージをさせる余裕はないと思います。でもって盤面に干渉するわけでもない。バーストなし枠カツカツなのにバーストもない。となると,正直入る余裕はない寄りです。逆に,さまざまな方法で盤面を作れるオールスターなら,リソース稼ぐ量は優秀だと思うしアリだと思います。
スペルはバーストのほうだけ警戒ですね。


羅石 ジャスパー

そこまで強いとは思わないけど,気軽にランデスするな。


轟砲 ティーガー

ランサーと非常に相性がいいので,もしかしたらけっこう使える? と思い始めてきました。バンとの相性は楽しそうです。ただ,緑は対抗馬も多いのが難しい。


蒼魔 マノミン

ほへー,マノミンディーセレにやってきたー,と適当なことほざいてましたが,まあ強いですよね。しかも「捨ててもよい」なのが偉い。もちろん,自分の手札も投げ捨てるのはリスクなので,使いどころの難しいカードなのですが,上手くはまればポイポイ祭りといけるでしょう。レイに入るかな……まず入れてみて,ヘケトと枚数調整すると思います。
ただキーセレピルルクとの相性はいまいちなんですよね。なんでってアタックフェイズにはもうだいたい手札消えてるんですわ(


羅石 ベニトアイト

出たときの私
「ほーん,追加のルーティングねー」
デッキのイメージ考えてる私
「バーストありで強い青のL1ないかな,おっ,イカと相性いいじゃん」

イカの誘発メインならリュグヅカじゃなくてこっちていいじゃん!」
もちろんリュグヅカにも強みはあるんですけど,こっち盤面守れるバーストなんですわ。効果は地味ですが活躍するカードだと思います。


H2 H2O

悪くはないと思うんですけど,ディーセレでこれ揃えることのできるエナとハンド,どこまであるんですかね? 効果がアタック時,というのもあり,正直微妙よりかと思います。ポテンシャルはあると思うんですけどね。
あとミルルンが使うかもしれませんが私は存じません。


大罠 ハーメルン

普通に考えればそんなに強くないです。実際に相手のシグニを飛ばしているわけではないですし,そもそも無効にされる可能性があるのは致命的です。色も多色の環境でUUはないでしょ。UUは。
……ただ,レイにとっては例外です。ほぼほぼ青単色で組むことが求められているレイで,無条件でL3シグニをどかせる効果はほかのルリグ以上の価値があります。手札2枚なんて持たせなければいいのです。まあ結局ゼノクラスタが1面防御になってしまうのは致命的なのですが,そこはスペルを利用しましょう。
ただ,レイで5エナ(これ2+スペル1+レイの自動効果)使うのはかなりしんどいので,使ってゲーム1回かと思います。4枚は入らないでしょう。それでも,このシグニはレイに必要なカードだと思ってます。


HAMELN STEP

でもぶっちゃけ本体こっちよね。1エナ2ドロー。Three Outに匹敵するコストパフォーマンスです(引いてる枚数分Three Outのほうが強いけど)。ライフバーストも強い。文句なしです。青が入るなら4枚持っておきましょう。


羅婚石 ダイヤブライド

だからランデスはやめろ!!!!!


みこみこ

いやがらせするとしか書いてないすがすがしいテキスト。さすがきゅるきゅる。
ゲーム1はサーバント消せば1点要求としてきゅるきゅるの強さは色(ホタルイカジルコニウムを同時に使える)なので,あとはピース次第かなあ,って感じですね。


永遠♡不滅 きゅるきゅる~ん☆

で,そのピースがこれ。個人的にはGlory Grow は止まるの覚悟してたんでまあこんなものかな,って感じなんですけど,世界逆流を使うアンサプが嘆いていました。それはそう。
んー,確かにチームピースのみをカウンターってちょっと格差を広げる感じで良くない気はしますね。チーム崩したデッキを作らせたいのはわかりますが,それってルリグ格差広げてるんですよね。特に私は推しがチーム限しかないので(レイ,バン)余計悲しくなりますね。
あとね,DXMが相対的に強くなった。実はこれに尽きる気がする。
ただ,使う側も使う側で,これでピース1枠減ってるわけですから,のこりで地上戦をしなければいけない。その自信がないと採用できません。メインデッキ,そして残りのピースでどのようにデッキを組み立てるのか,その力が問われるでしょう。


コードオーダー ハニートアイス

とことん嫌がらせしかしないなきゅるきゅるw って感じのシグニ。大切にキープしていたカードをデッキボトムにさらっていくのはいやがらせでしかないでしょ。チーム限定能力も優秀です。でもなくてもそこそこいい性能してるので,チーム以外でも使われるかもしれませんね。
ただ,みこみこ,青だからっていえばそこまでなんですけど,点を取る方法がジルコくらいしかないんですよね……イカよりはこっちだけど,なんというか……

掲げし者 タウィル=トレ

かわいい


奏叫の鍵主 ウムル=トレ

出現時とヨグで2回ピーハンすれば強い。それは確かにそう。
ハスターリクで毎ターンリソース減らせますし,きちんと組めれば強そうな気がしますね。きゅるきゅるがきついけど。


全体的な所感(雑記)

みこみこのピースカットイン,チーム限定のみっていうのはかなりきついですね。みこみこ自体が強いかはともかく,環境を一変させるものであることは間違いないです。いるだけでプレッシャーをかけるカードです。
となると,来期は基本DXM一強だと思うんですよね。ハンデスされても面要求ができて,ピース,デッキ落としでズルをする方法もあって,ランデスもできる。防御もそこそこある。これに対抗するのがヒラナやラビットなど,チームピースで悪さをするところだったわけですが,少なくとも環境初期はみこみこがいるし厳しいでしょうね。なお私は赤黒(ラクドス)が大嫌いなので,ぶっ潰す方法を募集します。
他に強そうなのは,白単,あるいは白2種類入れたエナ絞りチームでしょうか。アンジュやホワイトヘブン等で除去はすべてエナを与えないものを使って,自身はエクシアやアークゲイン,今回のタマモゼンなどで防御していくスタイルです。コウメイなどを有効に使えるのも魅力ですね。ただ,DXMに勝てるようには見えないのよね。どうなんだろう。
レイは……だいぶ厳しいですね。そもそも防御2面というのがきつくて,前環境ですら,ノーリミットはヒラナ,となっていた気がします。どこかで方針転換を考える必要がありそうですね。

レイについての簡易考察

 

 ついに出ました! メインルリグ,レイの情報です!
 可愛さと凛々しさが現れていて素晴らしいですね!

 

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 が,問題はテキストです。確認してみましょう

出:1ドロー1エナチャージ

 No Limit 共通効果です。安定している効果

自:アタックフェイズ開始時に,このターン2枚以上カードを引いていた場合,U1で対戦相手のレベル2以下のシグニを1体デッキボトムに送る。

 なんとバンのようなターン1面要求ができるようになりました。ほかのヒラナ,アキノが地味な効果であったことを考えるとすごいことですね。

起:レベル2ルリグを2枚ダウンし,手札をすべて捨てる。この方法で捨てた青のカードと同じ枚数,対戦相手は手札を捨てる。

 No Limit 共通条件のルリグダウンに加え,手札をすべて捨てるというアキノ顔負けのデメリットがありますが,その分,相手の手札をほぼすべて破壊するのは強烈です。
ただし,これを使う場合,相手がゼノ・クラスタを採用しているかは気をつけなければならないかもしれません。また,青のカードの数しかカウントしないことも注意しないといけません。

で,強いの?

 みなさん気になっているのはおそらくここだと思いますが,現時点(新しいシグニ,ピースが出ていない時点)ではそこそこ,という認識をしています。
 強いところと弱いところを考えていきましょう。

強いところ

1. 2枚カードを引く,は条件として容易である。

 まずこれにつきます。そもそもレイの出現時で1ドローできますし,Random Bad, Troubleなど,スペルも豊富です。ドローできるシグニもまだ新しいシグニが出ていない現時点で,カロンガギエルリュグツカアマビエと豊富です。アシストもヒラナのL2でドローできますし,ピースも鍵の音があります。レベル2以下のシグニがいないことはほとんどないですし,効果を使えないことはほとんどないと言っていいです。

2. シャドウ(シグニ)に触れることができる。

 ヒラナはかなり強いルリグですが,シャドウ(シグニ)(というかチョウウン)に触れることはほとんどできませんでした。他にもパワー12000になるキヨステイがローズクォーツでしか除去できないなど,コストを強くかける必要がありました。それをルリグで解決できるレイの自動効果は優秀だと思っています。

3. 起動効果も実質1点である。

 最後の起動効果は,実質ヒラナの使い方に似ていると思います。ライフクロスを0枚にして「サーバントを拾う手段ないと絶対勝つぞ」と言えるようになります。ヒラナのほうが使い勝手はいいですが,まあ最悪倒しきれなくても次のターンのハンドがぼろぼろにできますので,生きている可能性が出てきますね。

弱いところ

1. デッキがほぼほぼ青単になる。

起動効果を有効に使うためには,手札に青のカードを多くため込まなければなりません。となると,自然とデッキの中の青いカードを多く採用しなければなりません。青のカードはドローができるために完全に青単としなくてもよいかもしれませんが,タマゴやマドカ,あとアシストレイが強いヒラナなど,ハンデスルリグと戦わなければならないことを考えると,青単にしておくほうが無難でしょう。

2. そもそもNo Limitは攻撃力がある。

 No Limitの強みは,ライフクロス2枚と交換できる超優秀なピースと,ローメイル,ランスロットが使えるところと,轟音の炎球で10000以下バニッシュができるところだと思っています。はい,全部赤のカードです。
 青単にするということは,この強みが失われる,ということになります。実際は轟音の炎球のみ採用……というのもあるかもしれませんが,基本的にはヒラナ,アキノと違う戦略が必要になる可能性が出てきます。

3. 2エナはけっこう重たい

 No Limit はジェスカイカラー(白赤青)であり,緑を含んでいません。なので,能動的にエナを増やすことは苦手です。アキノがわけわからん2エナチャージ持っていますが(いやほんとあの性能は色壊してる。タウィルはまだシグニの色参照してたから許せるけど),あとは自身の出現時のみです。エナが増える想定はなかなか難しいです。そんな中で,バンの無償でランサー付与とは違い,2エナという査定相応な(相応であって,コストが比べて高いわけではないです)レイの自動効果は,上を見るとちょっと劣っていると感じてしまいます。弱くはないんだけどね! 強くはないんだ。

4. No Limit特有の防御の弱さは変わらない。

 さて,レイセンターと仮定しましょう。アシストルリグで新しいカードが出ないと仮定すると,どういう構成になるでしょうか。私ならたぶんこうします。

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 はい! 1面防御です! ヒラナと同じ攻撃しか脳がない構成です。
 ヒラナのアシストは正直これしかないと思います(アキノも一緒ですしね)。アキノのほうはいろいろ案があると思いますが,パーは小回りが利かないし,ダブルピースを使うエナもハンドもないです。というかL1アシストも,初動を安定させるためにアキノ*グッドにしたいところですが,赤と白のシグニの枚数が最低限になりそうなデッキ構成上不安定に見えるので,グーにせざるを得ないかと思います。
 そうすると,ピースは初動を安定化できるものにしたいですよね。現状の候補であればきゅるきゅるーんか鍵の音あたりになるかと思います。つまりレイはルリグデッキの自由度が少ないです(Glory Growを入れない選択肢は基本ない)。

レイはどういうデッキになる?

 アシストルリグは上の通りになると思います。ピースについて,もう1枠は,現在発表されている枠の中であればきゅるり☆きゅるりらになるかと思います。1ドローもそうですが,エナチャージとエナフェイズのチャージで2エナ青が溜まればTroubleが打てるので初動の安定にもつながりますし,初手に使わないならL3グロウ時に使えば自動効果の条件達成です。簡単でしょ?

 で,メインデッキに関しては新シグニが出てくるとガラッと変わるので,今作るのは野暮だと思います。ムジカだってファラリスで強化されましたし,ただ,コンセプトについてはある程度決まっていると思います。
 それは,青単アグロです。
 ヒラナ,アキノのアシスト,そして自身の効果を使って序盤から積極的にライフクロスをクラッシュしていき。先行4T目,後手4できれば3での勝利を目指します。つまりヒラナの青バージョンです。まあアシスト的にこうなるしかないんじゃないかな,って思ってます。ルリグデッキで4点,ルリグ本体で2点は作れるので,あとはメインデッキで先行なら3点,後攻なら4点作ればいいわけです。轟音の炎球が使われるかもしれませんし,青版のヘラみたいなシグニが出てくる可能性もあります。L3を越すためには,アサシンが付与されるシグニが使われるかもしれません(今だったらジャコビニですね)。いずれにせよ,早めにライフクロスを壊していく,タマゴやマドカとは違うタイプの青シグニになるでしょう(イメージ的にはウムルが近いかもしれません。ウムルも赤が入ってますし,ルリグデッキで面を開けていくスタイルですね)。

現状のカードで入りそう,使えそうなカード

フォカロル・Trouble

 バーストつよつよ青カード,たぶん入りますし,Troubleは表で使う可能性も普通にあります。

Random Bad

 1ドロー1ハンデスは書いてあることはおかしいです。当然候補ではありますが,エナが厳しいので採用は見送られる可能性があります。ハンデスするのは最後だけ,って感じですね。

轟音の炎球

 唯一使われそうな青以外のカード,まあ書いてあることおかしいですしね。

プロシオス ブロンズ

 結局ディーセレの現状は,L1バニラ優秀,です。アキノ※バイバイの都合上白は必須なのでたぶんプロシオスは入ります。ブロンズは轟音の炎球が使われるか次第でしょう。

ガギエル,リュグツカ,カロン

 優秀なルーティングのできるシグニであり,レイの自動効果を満たすために使えます。ただし,ハンドを強くすることはできてもリソースを増やしているわけではないので,これらのカードをどれだけ少なくできるかが,デッキを組む時の焦点となりそうです。

シィラカン

 できれば入れたいのはこっちです。無条件にハンドを1枚増やすカードです。防御的には弱いですが,そもそもこのデッキはメインデッキでリソースを稼ぐ構成なので,些細な問題かと思います(なお些細ではない。だからボロボロなんだって)。

最後に

 レイ,かっこいいしかわいいですよね! ディーセレ3弾は,彼女を使いたいと考えています。推しで組むWixossはいいですよね。

 現状のスペックでは確かに負けているところもありますが,Wixossはメインデッキも当然重要です。これから,レイに合うようなシグニを期待したいですね!!

”かの炎をもって命を奪わん”におけるある数字についての考察

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Stars are Right!

 みなさま,ご無沙汰しております。彼方です。
 今回は趣を変えて,クトゥルフ神話TRPGの話をしたいと思います。
 2018年に翻訳が発売されたシナリオ集,「星辰正しき刻」に掲載されている”かの炎をもって命を奪わん”についてです。

 サンフランシスコにおいて探索者が火災に関係する神話的事象に巻き込まれていくシナリオで,アクション性も高く,映画のワンシーンに参加しているかのような雰囲気のシナリオです。おそらく「星辰正しき刻」で一番人気のあるシナリオですね。
 発売からすでに2年近く経ちますが,未だにそこそこ回されていることからも,このシナリオの人気が伺えるでしょう。

www.youtube.com

www.youtube.com

 さて,最近私はこのシナリオの動画を見させていただく機会があったのですが,そのとき,PLに「なんでだよwww」と言われているパートを耳にしました。そこにはKPさんの解説もありませんでした。というか,シナリオに書いてある以上のことをKPが解説しろといってもできるわけがありません。
 とはいえ,それは知っていると「ニヤリ」とできるパートでもあるので,知らないのはもったいないと思うのです。

 と,いうことで,今回はシナリオに登場するある「数字」の解説です。
 以降,思いっきりネタバレを含みます。

続きを読む

Wixoss 今出ている1弾のカードの感想

Diva A-liveのルリグたちはもうすぐだ!

 0弾の話をまとめたのは,じゃあ1弾はどうなるの,っていうのを予想したかったんですよね。
 なので,連続投稿をさせていただきたいと思います。
 1/1次点で,構築済みデッキの中身とアシストルリグは見えたので,「どのようにディーセレが変化するのか」ということを中心に考察してみたいと思います。

1. ルリグアタックが大幅強化された。

 構築済みデッキで発表されたセンタールリグ,ピースはどれも,ルリグアタックを強化するものでした。

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 いやはや書いてあることすごいですね。Glory Grow は相手のライフクロスが実質5枚スタートであると言っているようなものですし,endless punchilineもサーバントを抱えられる数を考えると同じようなものです。はんぱない★ディストラクションはダメージにこそなりませんが,ランダムハンデスを3回やればハンドは基本ボロボロです。salvage the future も,リフレッシュを相手に迫ることができるなかなかの良カードです。また,ムジカ以外のセンタールリグはルリグアタックに関係するゲーム1効果を持っていますね(タマゴは実質ターン1ですが)。
 ルリグアタックの特徴は,それを止める術がほとんどない,ということにあります。もちろんサーバントを手札に持っておけばいいのはそうなのですが,それはアタック時効果を無効にするものではありません。現状,アシストルリグ,ピースでなんとかするカードはほとんどありませんし(ウムルの凍結くらい),ピースで出るのはないかな,と思っています(目玉を自分で潰しにいっているものだし)。ルリグの効果,そしてピースは発動する前提で立ち回る必要があり,0弾ルリグたちは対応する必要があります。
 このルリグアタックに関するあれこれは4月までのブースターでいろいろありそうだなあと思っているので,注目していきたいですね。

 

2. 赤と黒の面明けが容易になった

 前回の記事で,0弾環境を規定するカードはヘラである,という話をしました。そして,1弾環境を規定しそうなカードがすでに構築済みデッキにありました。

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 レベル1でパワー3000ラインまでバニッシュされるようになりました。これにより,パワー3000のルリグとパワー5000のルリグに差が出てくるようになりました。これはつまり,レベル1バニラ(能力なしシグニ)とそれ以外に明確な違いが出てきた,ということになります。これまでも葉加瀬やラトナなど,パワーの違いが影響するシグニはいたのですが,カードプールが狭く,影響があるのが実質ミラーなのであまり関係がありませんでした。しかし,一気に4ルリグ増えることを考えると,このパワーラインの差は無視できません。これはつまり,レベル1にギミックを依存するルリグは苦戦を強いられる可能性があるということを示すわけです,まあ現状ミズドケイとネオンテトラ,つまり青だけなんですけどね。これからブースターのカードが発表されて,さまざまなレベル1シグニが出ると思いますが,パワーラインは注目する必要がありそうです。

 それだけではありません。以下のカードは,低レベルシグニをバニッシュし,点数を取るのが容易にさせます。

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黒のが少し査定が厳しいのはパワーダウンのほうが応用の幅が広いからでしょう。ここに引っかかるシグニはバニッシュされやすいため,デッキ構築の段階から工夫をする必要があります(まあこのラインはヘラと同じなので,これまでの構築とさほど変わりません。ローメイルがこれまでと異なるのは,5000ラインと3000ラインに明確な違いをもたらしたことです)。

そしてここから言えることは,ディーヴァセレクションにおける盤面の開けやすさは,赤>黒>それ以外 である,ということです。そのこと時代は0弾から見えてはいましたが,1弾になってさらに顕著になったといえるでしょう。もっといえば,赤も黒も入っていないチームは,面空けに苦労をする,ということです。それはつまり……

 

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この3色どうやって点とるねん。

 

3. アシストルリグでの防御面数が増えた

 少しブースターの話になりますが,ブースターのアシストルリグ,防御できる面数がかなり増えてます。

 1枚で3面防御できるカードが増えました。その分,相応のエナコスト,またはハンドリソースが必要になります。
 正直,このリソースを払えるのか,あるいは払って防御に回す価値があるのかと言われると,正直微妙ではないかというのが現状の私の印象です。いくら低レベルのバニッシュコストが減ったとはいえ,さすがに5~7エナに手札まで捨てる余裕はないでしょう。そこまでするなら攻撃にエナを使いたいはずです。今後出てくるピース次第ではあると思いますが,防御面数もインフレはせいぜい1面程度でしょう。

4. 羅原 Heg

 一応このシグニには触れないといけないでしょう。現環境でルリグを止める可能性がある重要なシグニです。

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 バトル以外でバニッシュ,つまりこの面で点数を要求したい場合,ルリグアタックを失うことにつながります。サーバント1枚の価値がとても重いディーセレでそれはたまったものではありません。Card Jockey であれば顕著に点数が減るでしょう。そのため,シグニでの要求が1面減る可能性があります。しかもパワーも8000あるので上で出たカードではバニッシュされ辛いでうす。青を使うルリグであれば採用を検討する価値の高いカードになるでしょう。
 ちなみに,私はルリグ止めピースは出ないと予想していますが,シグニは他に出てきてもおかしくないと思います。その場合,青,または白になると思います(白ではなさそうですね)。
 ただし,過信は禁物です。バウンス,ランサー,アサシンなどで面は要求できるので……あとリオンは寝ながら3パンしてきますので気をつけましょう。

1弾環境はどのようなデッキが強い?

 サーバントが増えない前提ですが,基本的にはほとんど変わらないと思っています。

・1ゲーム中にサーバントを4枚確保できる状況を作り出せる

 防げない攻撃が増えましたが,逆に言えば防げる攻撃を防ぐことがほぼ必須な環境になったとも言えます。

・点数要求をシグニで行うことが可能である

 1弾環境は特にパワーラインがかなり重要な環境になるでしょう。そうなった場合,ここは変わる可能性があります。すなわち「パワーラインはそこそこだが面要求はできるデッキ」と「面要求は厳しいけどパワーラインは高くレベル3シグニ以外では面要求しにくいデッキ」に分かれると予想されます。

・アシストルリグを防御に割くことができる

 1弾のアシストルリグは性能は高いものの相応のコストが必要なので,そのリソースを得ることができることも条件になるかもしれません。

 

新しいチームはどうなると予想される?

No Limit ヒラナ ジェスカイ(赤白青)

 1弾環境やべえ,と話題になった構築済みデッキ。ヒラナは構築済みデッキをベースにした赤単,速攻デッキが強そうです。
 ローメイル,ランスロットに加えてヘラがいれば,序盤の面要求は困らないででしょう。相手がパワーラインをあげてきても,スペルで10000まではバニッシュできます。パワー12000以上は厳しいですが,そこはブースターに期待するべきですし,出ないわけがないと思います。リソースは青のレイに,防御は白のアキノに任せることができるでしょう。そしてなにより,相手はライフクロス5枚スタートとほぼ同じなのです(サーバントの要求枚数はピース使用時とルリグ効果使用時でトントンです)。そのため,速攻でいけいけ押せ押せで行ければ強いルリグだと思いますし,ぶっちゃけ次弾の環境トップ候補だと思っています。相手にするなら緑がない分エナに不安がありそうなのでそこを突きたいのと,やはりパワーラインを全体的にあげていきたいですね。あっ,エナ焼きはやめてください……

Card Jockey ナヤ(白赤緑)

 白のルリグはやはり連パンなのか……って言いたくなりそうですね。私はその時代知らないんですけど。
 スペルが中心と説明にはありましたが現状スペルが少ないのでなんとも言えません。公開されている範囲ではメインデッキは白に赤を足すのが強そうです。ローメイル,ランスロットはこちらにも確実に入ります。赤の面要求能力を生かしつつ,緑のアシストでエナを,さらに本人の白でハンドリソースを確保していくことができます。アシストルリグもなかなか殺意が高く,相手のリソースに対する干渉手段が少ないことを除けば総じて優秀な組み合わせのように見えます。スペルでサーバントにもアクセスできますしね。だからエナ焼きはやめてくださいお願いします……

うちゅうのはじまり Dr.タマゴ バント(青白緑)

 問題児。
 ルリグはとにかくハンデスすると書いています。実際ウムルが真っ青になるくらいハンデスできます。ミズドケイ,カワニイ,ソラサーはこちらでも問題なく使えるので,対戦相手のハンドを一気にからっぽにもっていけるでしょう。
 ただし,その分打点を取る方法は皆無です。凍結くらいしか盤面に干渉する手段がなく,総じて厳しい印象を受けます。ルリグアタックで8点取る勢いです。じゃあコントロールをすればいい,ということになるのでしょうが,ディーセレは他のフォーマットと比べればハンドリソースは多く,白と黒は盤面を並べることが容易であり,タウィルはハンド交換でヘラやシュブニグラを持ってくることができます。そしてなにより,サーバント4枚しかないので,いくらターンをしのいでもルリグアタックで負けてしまいます。要はディーセレの戦略に合ってない。
 うちゅうのはじまりを使うのであれば,新しいルリグが止まるシグニに期待するか,アテナのようなサーバント回収のシグニを使っていくことになるでしょう。その場合,メインデッキは基本青白になるのかな,と思います。

DIAGRAM ムジカ スゥルタイ (黒青緑)

 一見わかりにくいですが,ムジカの特徴はリアニメイト(トラッシュから場に出す)効果の多さだと思っています。ライフバーストでアンナ・ミラージュが捲れれば,3面要求で1点しか通らない,ということも起こりえます。また,「サンガ・パラレル」でクマボクをエナから呼び出せばあとは宇宙です。アンナ・ミラージュ以外にもリアニメイトするカードが増えればムジカはほかのチームとは比較にならない防御力を手に入れられるでしょう。また,エナさえあればトラッシュ利用は好きなシグニを持ってこられることを意味するので,ハンデス耐性もあります。このようなスペックの高さを駆使しつつ,黒のパワーマイナスで面を開けて要求していくチームになるでしょう。Card Jockey同様,バランスのいいチームに見えます。

これまでのデッキは?

にじさんじ

 「バーチャル」縛りが強い都合上,一番インフレの波に置いていかれやすいのがにじさんじです。「本間ひまわり」など十分なスペックを持つシグニはあるものの,ルリグアタックに対する耐性が少ないので不安が残ります。青もタッチしてませんしね。新しいピースのエナ焼きもつらそう。

タウィル

 まだまだ現役のスペックはあるでしょう。上にも書いた通りサーバントを4枚引き切ることは引き続き重要なので,ヒラナとの差別化はできています。彼女はサーバント回収に多少不安があるので,その分差別化できるのではないかと思います。ローメイルとランスロットはタウィルにとっても十分な強化です。

アト・ウムル

 ローメイルとランスロットの恩恵をタウィル以上に受けるのがこの2ルリグです。序盤の面空けをルリグに頼り切りだったため,要求のしやすさが飛躍的にあがりました。赤ではどうしようもないシグニは,アトのシグニによってバニッシュできます。ウムルは面要求のしやすさとピーピングハンデスで,タマゴと差別化ができています。サーバントを手札に加えにくい,という欠点は残ったままなので愛はまだ必要かもしれませんが,弾が進んでいくにつれ強くなる,ということを明確に示せたのではないでしょうか。

さいごに

 1弾のカードが全部はまだ公開されていませんが,ディーヴァセレクションの幅が大きく広がる弾であるように見えます。楽しみですね。
 競技的にはNo LimitとCard Jockeyを中心にメタが回ると予想します。残りの2チーム,そしてタウィルがどこまで食い込めるかは今後のカード次第だと思うので,注目したいですね。
 ところで,さまざまなルリグやシグニが出たことによって,ディーセレにおける「色の特徴」がけっこう見えてきたと思うんですよね。次回はこれについて考えていきたいと思います。
 というかこれが書きたかったんだ! 長かった!

ディーヴァセレクション0弾環境を考えてみた

 こんにちは。
 こちらも年が明ける前に出すつもりが年を越してしまいました。

 Wixossのディーヴァセレクションが始まって3週間ほど経ちました。0弾(と扱うことができるでしょう)環境もかなり固まってきましたね。
 さらに,1弾のトライアルデッキのカードも公開され,ディーセレの雰囲気というのが少しだけ見えてきたように思います。
 そこで,ここでは0弾環境の考察をしていきたいと思います。

 まず,ディーヴァセレクションにおけるセレモニーの入賞数を数えてみましょう。
 データはWixossbox様からの引用です。いつもお世話になっておりますありがとうございます!(媚びを売るスタイル)。

 一応1~4位を引っ張っていますが,場所によっては2位や3位までしか出していないところもあるので,あくまで参考ととらえてください。

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 タウィルが圧倒的なトップ,次点でとこが抜けています。なぜこのような結果になったのでしょうか。

サーバントは4枚しか入れられない。

 ディーセレは前評判通り,4ターンから5ターンで決着のつくゲームになっています。ではそのターン数で必要なサーバントの数は何枚でしょうか?
 ……はい,4枚です。つまり全部必要なのです。そのためには,ゲームが終わるまでに山札を引き切るようなドローが必要になります。
 その点において,タウィルは非常に優秀です。ウムル,アンシェント・エコーによるドロー,手札の枚数は増えませんが,ルリグの起動効果,トビエルによる手札入れ替えと,山札からカードを引く方法が他のルリグに比べて圧倒的に多いです。これに「祝福の鍵の音」まで合わせることで,山札をほぼ引き切ることを可能にします。これは手札の質を高めるのもそうですが,サーバントを4枚確保することも可能にします。これが,タウィルが圧倒的な入賞数を得ている理由その1です。
 ではにじさんじはどうでしょうか。彼女らもデッキを1周させることは不可能ではないですし,なんなら「鈴原るる」でデッキを減らしてリフレッシュを行えばサーバントを4枚以上ととらえることもできます。しかし,彼女らを強さを支えるのはおそらくそこではなく,サーバントを回収する方法が2つある,ということにあると思います。

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 これらは実質的にサーバントの枚数を増やしていることにつながっています。デッキを引き切る前に6回ガードができる計算です。これはデッキの安定性につながります。1枚はリゼのアシストなので,リゼは1枚サーバントが少ないことになり,それが結果にも出ているのではないかと推測できます。

 アトとウムルが結果が伴わないのは,サーバントへのアクセスが少ないのが一番の原因でしょう。アトもウムルも,サーバント”さえ”引ければ,他のルリグと十分に戦えるだけのスペックはあります(ウムルは少し怪しいけど)。しかし結果が出ないのは,タウィルの2/3くらいのドロー量でサーバントを4枚抱えることができるかといわれると少し厳しく,タウィルはにじさんじにくらべて不安定さが目立ちます。そのため,セレモニーでは結果を残しにくい傾向にあるといえるでしょう。

面の要求のしやすさ 

 0弾環境において環境を規定するカードを決めるとしたら,私は「ヘラ」だと思っています。

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 赤のシグニのみ,という限定条件のみで,1コストで5000以下バニッシュができるようになっています。メインデッキで点数を取るためのコストが2~3コストになっている0弾環境において,このコストは破格です。このアタック時というのも強力で,防御をヘラ相手に使った場合,点数を取るために必要なエナコストを払う必要がありません。ヘラは現環境のシグニとしては頭1つ抜けていて,赤単タウィルが強力な理由の1つになっています。
 それを踏まえると,とこも比較的面の要求のしやすいルリグです。レベル3以降のみにはなりますが,ラトナ・プティの効果を使ったあとにとこの起動効果を使えば5000以下が飛びます。少々ライフバーストが不安になりますが,葉加瀬と夜見のコンビも魅力的です(しかもこっちは防御がなければ8000まで飛びます)。これらのシグニの存在が,とことアンジュの違いを出しているとも言えるでしょう(しかし,アンジュととこの差は現状ほぼないですし,最近の成績だけでいえばアンジュのほうが活躍すらしている節があります)
パワーラインを参考にするシグニが環境を定義しているということは,それを無視できるパワーラインを持つシグニの価値が相対的にあがっているということです。つまりこの2枚です。

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 カメロパルを使えるのは,アトがウムルと比べて強味がある理由の1つではないかと言えます。ウムルはそのギミックをカワニイ,ミズドケイに頼っている以上,どうしてもパワーラインをあげることができず,結果としてタウィルやにじさんじのパワーマイナスにやられてしまいます。

結局最後は防御面数

確かにタウィルやとこはメインでの要求がしやすいですが,他のルリグも面の要求は確保できるようになっています(ウムル以外。しかしウムルはヨグソトスでサーバントをピーピングハンデスするという青らしい抜け道を使っています)。しかし,それでもタウィルには及びません。その最後の理由は防御面数だと考えられます。

ここで最近の入賞から,防御面数を数えてみます
タウィル 4面
アト 2面
ウムル 2面
リゼ 1面
アンジュ 2面
とこ 3面

 タウィルの防御面数が抜けていることがわかります。つまりタウィルは,メインで面要求ができることを盾にし,アシストルリグを防御に割くことを可能にしているのです。最近ではシグニのパワーラインをあげる構築が増えているのでウムルフリーズ・ウムルブレイクにしている構築もありますが,やはり防御は正義,になっているのかなと思います。
 ちなみに,とこの3面のうちアンジュのほうは場出しの防御のため,ヘラやシュブニグラには無力です。ただし,にじさんじは足りない防御面を本間ひまわりで補うことができ,これがタウィルに対抗できる可能性のある1要因になっています。

ここまでのまとめです。0弾環境においてディーヴァセレクションは
・1ゲーム中にサーバントを4枚確保できる状況を作り出せ
・点数要求をシグニで行うことが可能であり
・その分アシストルリグを防御に割くことができる

 ルリグが強いことがわかります。タウィルはそれに非常にかみ合っていたため,今後も活躍が期待できるのではないかと思います……たぶん。

ころねとまつりのデッキが思ったより面白そうだったので誰か洗練させてほしい。

 こんばんは
 年の瀬ですね。いかがお過ごしでしょうか……って書いていたら年が明けましたあけましておめでとうございます。
 ホロライブの推しは白上フブキということにしています。理由はTRPG(CoC)関係に精力的だからです。
 ……って書いて,ここ半年TRPGのシナリオ書いてないんだなあということに気がつきました(このブログも,TRPGのシナリオ入れる用に作ったのもあるのです)。
 来年はアウトプットの年と決めているので,なんとかしたいですね。

 まあそれはともかく今回はReバースのホロライブの話です。

 上でホロライブの推しはフブキちゃんですよ,と書きましたし理由含めて間違っていないのですが,戌神ころねも好きだったりします。
 まあきちんと見ているわけではないのですが,コラボとかだと覗いたり応援する枠になっていたりします。
 そのころさんなのですが,ブースターパックでこのようなカードが出てきました。

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 非常に面白い効果で,これを軸にしたデッキを作ろうと思ったんですね。で,Reバース有識者に聞いてみると,このカードと相性がいいのではという話。

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 レストさせてATKをアップ。まあデザイナーズコンボですよねこれは。
 この8枚をキーにしてデッキを作ってそこそこ回してみたのですが,思ったより安定感もありそうで強かったので,ブログに載せてみようと思いました。
 さすがに日本選手権の店舗決勝で勝ちたい……! となるとさすがに運がかなり必要になると思いますが,調整すれば店舗大会でそこそこ勝てる程度にはいけるんじゃないかなと思った次第です。
 とはいえ,洗練されていないパーツがかなり多く,私もその枠に(候補こそあれど)なにいれようか状態だったりします。
 ということで,このブログはデッキ紹介ではありますが,強い人ここから調整してね,というお願いブログでもあります。

 

 まずはデッキレシピをドーン。

https://decklog.bushiroad.com/view/8S0T

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パーツの紹介をしていきましょう。

まずはアタッカー陣

新時代のアイドル ころね
 デッキコンセプト。メインアタッカー。かわいい。

てぇてぇ ころね
 サブアタッカー。自力でパワーをどんどんあげていく恐ろしいカード。3コストかつ DEF7ということもあいまって相当の活躍をしてくれます。

新時代のアイドル フブキ
 一部ではコピーキャットとも呼ばれているそうですが(猫やんけ!),リタイアにあるカードに化けられる,実質コンボパーツを増やせるカード。
 面白いのはこれでころねに化けると,相手のターンには効果発動しないんですよね。これは刺さると楽しいです。必要なら1コスト,2コストに化けて下げることもできます。DEFが6なことを除けば総じて万能。

 

次にサポート陣
清楚担当 まつり
 このデッキのコンセプト。はまったときのパワーは凄まじいものがあります。
 エントリーがころねじゃないときに使うかは相手との相談ですね。
 対応Reバース6枚。

僕でいいじゃん おかゆ
 スタートカードであり,すべての元凶
 どんなReバースでも僕でいいじゃんとか言いだしますがそんなわけがありません。
 いくつかのカードのReコンボはインクの染み扱いされることもありますが,おかゆのおかげでそれが活躍できる可能性があるのは面白い。
デッキに行ったら泣く。

 

Reバースをフォローする枠
 このデッキはコンボが前提なので,Reバースをセットする必要があります。そのためのスパークによって,Reバースをセットするカードがあるとコンボが決めやすくなります。

飛びたい あくあ
 TDのころから連続スパークをやるデッキには入っていたあくあ。控室次第ですが2枚セットできるのはなかなか頭おかしいです。
 「みんなで水着」をセットすることによってブロッカーを回収できるので,実質1点防御にもなります。
 ブースターのあくあもいいですがあちらは不安定なのでこちらでいいのではないかなと思っています。別にリフするわけじゃないし(DEF7あるのは魅力なんですけどね……)
 1枚目? 気合で引け

新時代のアイドル そら
 このカードの強さはエネルギーしか使わない,という部分と,エネルギーにおかれたおかゆなどを控室において回収できるところ。
 3コストであることもあいまって,悪くない働きをしてくれます。

ドロー枠
なぞなぞ仮面 フブキ
 フブキじゃないけど化けられません。化ける意味ないけど。
 ホロライブ,なんだかんだドローソースないので,このカードが不安定ながらも一番良いのではないかと思っています。
 エントリーインを増やすのは相手にとってデメリットになることが多いですし,なんだかんだ対戦相手も引けるので,けっこう(わざと)外してくれます。コスト3桁をいうことも(

リソース枠
なぞなぞ仮面 フブキ
 フブキじゃないけど化けられません。化ける意味ないけど。
 ホロライブ,なんだかんだドローソースないので,このカードが不安定ながらも一番良いのではないかと思っています。
 エントリーインを増やすのは相手にとってデメリットになることが多いですし,なんだかんだ対戦相手も引けるので,けっこう(わざと)外してくれます。コスト3桁をいうことも(

新時代のアイドル アキロゼ
 エネルギー切るそらがいるのにエネブしないのはどうなのか,ということに対するアンサー。
 シンプルにDEF8も優秀です。

除去
 ころねと相性が悪いので最初は抜いていたのですが,やっぱり助かることが多いので4枚積むことにしました。
 名称はなんでもいいと思います。

ブロッカー
 8枚は少し多いんじゃないかって?
 私もそう思います。ただ代わりも思いつかないのでとりあえず8枚のままで。
 ちょっとコスト帯が全体的に重いので,ロボ子さんは抜かれてしまいました。しょうがないね。
 名称は基本なんでもいいと思いますがフブキだけは使わないようにしましょう。ブロッカーがリタイアにあるときに2コストで下げられなくなります(慌てて変えた)
 キャンセルも最初はミオを採用していましたが,手札に2コスを抱えることが少なかったので素直にキャンセルを入れました。1コストにしたのはフブキで下げる候補になるからです。

Reバース
みんなで水着
 ブロッカーを使うデッキとかみ合ってるなあとは昔から思っていましたが,いざ使ってみると便利ですねこれ。

ハイテンションサマー
 除去の,このデッキは除去と相性が悪いと思っています。
 せっかくメンバー減らしたのにころねの効果で3回攻撃させる可能性がありますからね。
 それでもこれを入れるのはReコンボをどうしても使いたいのと,いざというときの保険になるからです。

秘密の時間
 上でも書きましたがホロライブはドローがあまりないので欲しい。
 ブロッカーの数も多い
 となるとReバースで2枚ドローはかなりありよりの選択肢ではないでしょうか。

 

入れ替え候補
ドルオタ天使 かなた
 パワーパンプは強力です。特にドルオタ天使は簡単にパワーがあがるのでころねとも相性がいいです。枠が本当になかった。

メンバー回収
 候補としてはおかゆとかすいせいですね。
 メンバーに置かれたブロッカーやフブキを手札に戻すことで有利に進めていくことができます。
 正直メンバーに置きたいカードのコスト帯は低いのに,おかゆではなくシンプルにすいせいでもよさそうな気がします。コスト重いけど。

新時代のアイドル シオン
 こちらは逆にReバース回収。運は絡みますが,みんなで水着を戻せればかなりのアドを稼ぐことができます。
 3コストなのもgood あくあで戻したいカードはない。

回復Reバース
 まあ大正義Reバース。変えるならハイテンションサマーとですかね。

 

最後に

このコンセプトは楽しいと思うのですけど,どうもまだまだ未熟な印象です。ただ,楽しいデッキなのは確かなので,ぜひ回して,さらに洗練させていってください。