Wixoss 今出ている1弾のカードの感想
Diva A-liveのルリグたちはもうすぐだ!
0弾の話をまとめたのは,じゃあ1弾はどうなるの,っていうのを予想したかったんですよね。
なので,連続投稿をさせていただきたいと思います。
1/1次点で,構築済みデッキの中身とアシストルリグは見えたので,「どのようにディーセレが変化するのか」ということを中心に考察してみたいと思います。
1. ルリグアタックが大幅強化された。
構築済みデッキで発表されたセンタールリグ,ピースはどれも,ルリグアタックを強化するものでした。
いやはや書いてあることすごいですね。Glory Grow は相手のライフクロスが実質5枚スタートであると言っているようなものですし,endless punchilineもサーバントを抱えられる数を考えると同じようなものです。はんぱない★ディストラクションはダメージにこそなりませんが,ランダムハンデスを3回やればハンドは基本ボロボロです。salvage the future も,リフレッシュを相手に迫ることができるなかなかの良カードです。また,ムジカ以外のセンタールリグはルリグアタックに関係するゲーム1効果を持っていますね(タマゴは実質ターン1ですが)。
ルリグアタックの特徴は,それを止める術がほとんどない,ということにあります。もちろんサーバントを手札に持っておけばいいのはそうなのですが,それはアタック時効果を無効にするものではありません。現状,アシストルリグ,ピースでなんとかするカードはほとんどありませんし(ウムルの凍結くらい),ピースで出るのはないかな,と思っています(目玉を自分で潰しにいっているものだし)。ルリグの効果,そしてピースは発動する前提で立ち回る必要があり,0弾ルリグたちは対応する必要があります。
このルリグアタックに関するあれこれは4月までのブースターでいろいろありそうだなあと思っているので,注目していきたいですね。
2. 赤と黒の面明けが容易になった
前回の記事で,0弾環境を規定するカードはヘラである,という話をしました。そして,1弾環境を規定しそうなカードがすでに構築済みデッキにありました。
レベル1でパワー3000ラインまでバニッシュされるようになりました。これにより,パワー3000のルリグとパワー5000のルリグに差が出てくるようになりました。これはつまり,レベル1バニラ(能力なしシグニ)とそれ以外に明確な違いが出てきた,ということになります。これまでも葉加瀬やラトナなど,パワーの違いが影響するシグニはいたのですが,カードプールが狭く,影響があるのが実質ミラーなのであまり関係がありませんでした。しかし,一気に4ルリグ増えることを考えると,このパワーラインの差は無視できません。これはつまり,レベル1にギミックを依存するルリグは苦戦を強いられる可能性があるということを示すわけです,まあ現状ミズドケイとネオンテトラ,つまり青だけなんですけどね。これからブースターのカードが発表されて,さまざまなレベル1シグニが出ると思いますが,パワーラインは注目する必要がありそうです。
それだけではありません。以下のカードは,低レベルシグニをバニッシュし,点数を取るのが容易にさせます。
黒のが少し査定が厳しいのはパワーダウンのほうが応用の幅が広いからでしょう。ここに引っかかるシグニはバニッシュされやすいため,デッキ構築の段階から工夫をする必要があります(まあこのラインはヘラと同じなので,これまでの構築とさほど変わりません。ローメイルがこれまでと異なるのは,5000ラインと3000ラインに明確な違いをもたらしたことです)。
そしてここから言えることは,ディーヴァセレクションにおける盤面の開けやすさは,赤>黒>それ以外 である,ということです。そのこと時代は0弾から見えてはいましたが,1弾になってさらに顕著になったといえるでしょう。もっといえば,赤も黒も入っていないチームは,面空けに苦労をする,ということです。それはつまり……
この3色どうやって点とるねん。
3. アシストルリグでの防御面数が増えた
少しブースターの話になりますが,ブースターのアシストルリグ,防御できる面数がかなり増えてます。
1枚で3面防御できるカードが増えました。その分,相応のエナコスト,またはハンドリソースが必要になります。
正直,このリソースを払えるのか,あるいは払って防御に回す価値があるのかと言われると,正直微妙ではないかというのが現状の私の印象です。いくら低レベルのバニッシュコストが減ったとはいえ,さすがに5~7エナに手札まで捨てる余裕はないでしょう。そこまでするなら攻撃にエナを使いたいはずです。今後出てくるピース次第ではあると思いますが,防御面数もインフレはせいぜい1面程度でしょう。
4. 羅原 Heg
一応このシグニには触れないといけないでしょう。現環境でルリグを止める可能性がある重要なシグニです。
バトル以外でバニッシュ,つまりこの面で点数を要求したい場合,ルリグアタックを失うことにつながります。サーバント1枚の価値がとても重いディーセレでそれはたまったものではありません。Card Jockey であれば顕著に点数が減るでしょう。そのため,シグニでの要求が1面減る可能性があります。しかもパワーも8000あるので上で出たカードではバニッシュされ辛いでうす。青を使うルリグであれば採用を検討する価値の高いカードになるでしょう。
ちなみに,私はルリグ止めピースは出ないと予想していますが,シグニは他に出てきてもおかしくないと思います。その場合,青,または白になると思います(白ではなさそうですね)。
ただし,過信は禁物です。バウンス,ランサー,アサシンなどで面は要求できるので……あとリオンは寝ながら3パンしてきますので気をつけましょう。
1弾環境はどのようなデッキが強い?
サーバントが増えない前提ですが,基本的にはほとんど変わらないと思っています。
・1ゲーム中にサーバントを4枚確保できる状況を作り出せる
防げない攻撃が増えましたが,逆に言えば防げる攻撃を防ぐことがほぼ必須な環境になったとも言えます。
・点数要求をシグニで行うことが可能である
1弾環境は特にパワーラインがかなり重要な環境になるでしょう。そうなった場合,ここは変わる可能性があります。すなわち「パワーラインはそこそこだが面要求はできるデッキ」と「面要求は厳しいけどパワーラインは高くレベル3シグニ以外では面要求しにくいデッキ」に分かれると予想されます。
・アシストルリグを防御に割くことができる
1弾のアシストルリグは性能は高いものの相応のコストが必要なので,そのリソースを得ることができることも条件になるかもしれません。
新しいチームはどうなると予想される?
No Limit ヒラナ ジェスカイ(赤白青)
1弾環境やべえ,と話題になった構築済みデッキ。ヒラナは構築済みデッキをベースにした赤単,速攻デッキが強そうです。
ローメイル,ランスロットに加えてヘラがいれば,序盤の面要求は困らないででしょう。相手がパワーラインをあげてきても,スペルで10000まではバニッシュできます。パワー12000以上は厳しいですが,そこはブースターに期待するべきですし,出ないわけがないと思います。リソースは青のレイに,防御は白のアキノに任せることができるでしょう。そしてなにより,相手はライフクロス5枚スタートとほぼ同じなのです(サーバントの要求枚数はピース使用時とルリグ効果使用時でトントンです)。そのため,速攻でいけいけ押せ押せで行ければ強いルリグだと思いますし,ぶっちゃけ次弾の環境トップ候補だと思っています。相手にするなら緑がない分エナに不安がありそうなのでそこを突きたいのと,やはりパワーラインを全体的にあげていきたいですね。あっ,エナ焼きはやめてください……
Card Jockey ナヤ(白赤緑)
白のルリグはやはり連パンなのか……って言いたくなりそうですね。私はその時代知らないんですけど。
スペルが中心と説明にはありましたが現状スペルが少ないのでなんとも言えません。公開されている範囲ではメインデッキは白に赤を足すのが強そうです。ローメイル,ランスロットはこちらにも確実に入ります。赤の面要求能力を生かしつつ,緑のアシストでエナを,さらに本人の白でハンドリソースを確保していくことができます。アシストルリグもなかなか殺意が高く,相手のリソースに対する干渉手段が少ないことを除けば総じて優秀な組み合わせのように見えます。スペルでサーバントにもアクセスできますしね。だからエナ焼きはやめてくださいお願いします……
うちゅうのはじまり Dr.タマゴ バント(青白緑)
問題児。
ルリグはとにかくハンデスすると書いています。実際ウムルが真っ青になるくらいハンデスできます。ミズドケイ,カワニイ,ソラサーはこちらでも問題なく使えるので,対戦相手のハンドを一気にからっぽにもっていけるでしょう。
ただし,その分打点を取る方法は皆無です。凍結くらいしか盤面に干渉する手段がなく,総じて厳しい印象を受けます。ルリグアタックで8点取る勢いです。じゃあコントロールをすればいい,ということになるのでしょうが,ディーセレは他のフォーマットと比べればハンドリソースは多く,白と黒は盤面を並べることが容易であり,タウィルはハンド交換でヘラやシュブニグラを持ってくることができます。そしてなにより,サーバント4枚しかないので,いくらターンをしのいでもルリグアタックで負けてしまいます。要はディーセレの戦略に合ってない。
うちゅうのはじまりを使うのであれば,新しいルリグが止まるシグニに期待するか,アテナのようなサーバント回収のシグニを使っていくことになるでしょう。その場合,メインデッキは基本青白になるのかな,と思います。
DIAGRAM ムジカ スゥルタイ (黒青緑)
一見わかりにくいですが,ムジカの特徴はリアニメイト(トラッシュから場に出す)効果の多さだと思っています。ライフバーストでアンナ・ミラージュが捲れれば,3面要求で1点しか通らない,ということも起こりえます。また,「サンガ・パラレル」でクマボクをエナから呼び出せばあとは宇宙です。アンナ・ミラージュ以外にもリアニメイトするカードが増えればムジカはほかのチームとは比較にならない防御力を手に入れられるでしょう。また,エナさえあればトラッシュ利用は好きなシグニを持ってこられることを意味するので,ハンデス耐性もあります。このようなスペックの高さを駆使しつつ,黒のパワーマイナスで面を開けて要求していくチームになるでしょう。Card Jockey同様,バランスのいいチームに見えます。
これまでのデッキは?
にじさんじ
「バーチャル」縛りが強い都合上,一番インフレの波に置いていかれやすいのがにじさんじです。「本間ひまわり」など十分なスペックを持つシグニはあるものの,ルリグアタックに対する耐性が少ないので不安が残ります。青もタッチしてませんしね。新しいピースのエナ焼きもつらそう。
タウィル
まだまだ現役のスペックはあるでしょう。上にも書いた通りサーバントを4枚引き切ることは引き続き重要なので,ヒラナとの差別化はできています。彼女はサーバント回収に多少不安があるので,その分差別化できるのではないかと思います。ローメイルとランスロットはタウィルにとっても十分な強化です。
アト・ウムル
ローメイルとランスロットの恩恵をタウィル以上に受けるのがこの2ルリグです。序盤の面空けをルリグに頼り切りだったため,要求のしやすさが飛躍的にあがりました。赤ではどうしようもないシグニは,アトのシグニによってバニッシュできます。ウムルは面要求のしやすさとピーピングハンデスで,タマゴと差別化ができています。サーバントを手札に加えにくい,という欠点は残ったままなので愛はまだ必要かもしれませんが,弾が進んでいくにつれ強くなる,ということを明確に示せたのではないでしょうか。
さいごに
1弾のカードが全部はまだ公開されていませんが,ディーヴァセレクションの幅が大きく広がる弾であるように見えます。楽しみですね。
競技的にはNo LimitとCard Jockeyを中心にメタが回ると予想します。残りの2チーム,そしてタウィルがどこまで食い込めるかは今後のカード次第だと思うので,注目したいですね。
ところで,さまざまなルリグやシグニが出たことによって,ディーセレにおける「色の特徴」がけっこう見えてきたと思うんですよね。次回はこれについて考えていきたいと思います。
というかこれが書きたかったんだ! 長かった!